
次男の川崎病【突然現れた症状】
次男のてんちゃんは、生後6ヶ月の時に川崎病になりました。
ショックや心配はあったものの、私自身が生後7ヶ月の時に同じく川崎病になって、その後小学6年生まで定期的に心エコーなどの検査を受けていたので「知らない病気」ではなかった分、落ち着いてはいたかもしれません。
川崎病は、まだはっきりと原因が分からない病気ですが「遺伝する病気ではない」と言われているそうです。
それでも、川崎病にかかりやすい体質として何らかの遺伝はあるのかな~と考えたりもしていました。
実際に親が川崎病にかかっていると、子供がかかる確率は少し高くなるというデータがあるという記事を見たこともあって…
てんちゃんに起こった最初の症状は発熱でした。
当時2歳10ヶ月だった長男と手をつなぎ、ベビーカーにてんちゃんを乗せて公園から帰っている時でした。
「なんかてんちゃんの顔が赤いなー」「暑い中出かけたからのぼせてしまったかな~」と思い家に帰って熱を測ると38.0度!
初めての熱で心配だったので、その日の午後診療で小児科に連れていきました。
その時は、まだ熱の症状しかなかったので、とりあえず解熱剤をもらって家に帰りました。
次の日の朝、まだ高熱にうなされているてんちゃんの首を見ると、片方だけ異常に腫れていることに気づきました。
おたふく風邪かなと思って調べてみると、おたふく風邪の症状とは少し違うかな~と思いながら、また同じ小児科を受診しました。
すると先生が、首の大きな腫れを見て「ただの風邪ではない可能性があるので、大きな病院に紹介状を書きます。」とのこと…
「あ~、川崎病なのかな…」と思いながら、午後に大きな病院で診てもらい、川崎病の疑いありということで即入院!
川崎病の症状
川崎病の診断は
⓶眼球結膜が充血する
⓷唇が赤くなる・いちご舌
⓸不定形の発疹
⓹手足の硬性浮腫、紅斑
⓺非化膿性頸部リンパ節の腫脹
この6つの症状の内、5つに当てはまれば川崎病と診断されるそうです。
てんちゃんの症状はこの時点では➁⑥だけでした。
それとBCGの跡が赤く腫れていたので、医師は川崎病の可能性があると判断されたようです。
ここから、2週間の入院が始まります。
当時2歳の長男も、生まれて初めて長期間、私と離れることになりました。
次男の出産時に一晩だけ離れたことはありましたが、その時も大変で、ママなしで眠ることができず、産後すぐに入院する私と一緒に病院で泊りました(笑)
赤ちゃんの時から私のそばから離れず、ママっこだった長男にも試練の時が…
過酷だった入院生活
てんちゃんの場合、川崎病と診断される症状が揃わない「不全型」だったので、入院してすぐに点滴による抗生剤の投与から治療が始まりました。
最近は不全型の川崎病の子供が多いと先生がおっしゃっていました。
細菌感染による症状であれば、熱が治まるはずでしたが1日半経っても熱は全く下がりませんでした。
この時点で、川崎病の可能性が高くなり「ガンマグロブリン」の投与をすると告げられました。
なんせ熱と首の腫れ以外の症状が出ないので、私はまだ川崎病だと確信は持てずにいました。
てんちゃんは高熱が出て4日目ということもあり、ずっとぐったり、母乳もあまり飲まずものすごい下痢が続いていました。
しかし、いろいろな人の意見を聞き、ガンマグロブリンでの治療を受けるべきだと判断して、お願いしました。
この時点で私も猛烈な寝不足で、あまり記憶がありませんが、短時間ですが真っ赤な発疹が出たり、足がむくんだりする症状も出ていたと思います。
ガンマグロブリンを投与してから1日経つと、熱が下がり始めました。
やっぱり川崎病なのか~とこのあたりから、受け入れるようになったと思います。
入院中は両親が長男を預かってくれて、私の食事も持ってきてくれていたのでとても助かりました。
大変だったことは、病院では、毎回オムツの重さをはかって記入するのですが、ひどい下痢のためかなりの頻回!
あとは、熱が下がって1日経った時に個室から4人部屋に移ったのですが、赤ちゃんはてんちゃんだけなので、夜泣きが本当に大変!
みんなお利口に寝ているから静かにしなければいけないので、とにかく抱っこや授乳で一晩中やり過ごす日々。
私は、もう寝不足で訳の分からない状態でした。
熱の下がり、血液検査も異常なしとなった2週間後に退院することができました。
家に戻ってからは、掃除、料理、洗濯をしなくていい2週間は楽だったでは?と思う程、主婦業ってやっぱり大変!実感しました!
結局2週間で退院することができましたが、退院後は1か月後に検診、その後半年後、1年後とエコー検査を受け、今でも1年に一度夏休みに心エコー検査を受けています。
小学校に上がる時に、1年に一度の検査を終わりにしてもいいし、小学6年生まで来てもいいよとの事だったので、心配性な私は6年生まで診てもらうことにしました。
私も生後7ヶ月で川崎病になり、小学6年生まで心エコー検査を受けていました。
中学では水泳部に入りがっつり運動もしていましたが、元気に過ごせていたので、てんちゃんもこのまま元気に過ごせることを願っています。
来年小学5年生になるてんちゃんは、次の夏休みにトレッドミル検査を受ける予定です。
川崎病後に不思議に思っていたこととPFAPA症候群の関わり
川崎病の治療として、ガンマグロブリン治療を受けたてんちゃんですが、退院した時に先生から「ガンマグロブリンを投与したら、半年くらいは、免疫が守ってくれるから、風邪ひかないよ。頑張ったご褒美と言う感じかな。」と言われました。
すっかり看病に疲れていた私にはありがたいご褒美と思っていました。
実際に退院後3~4ヶ月は、体調不良なく元気に過ごしていましたが、その後何度か熱を出し「先生、話が違うやん(笑)」と当時の私は思っていました。
その後、周期的な発熱を繰り返すようになり、8歳でPFAPA症候群だと診断されましたが、ガンマグロブリン投与後の発熱は、PFAPAの症状だったのかもしれないなと、後になって謎が解けた感じがしました。
次男のPFAPA症候群については、こちらからお願いします。
次男のPFAPA症候群(自己炎症疾患)①
次男のPFAPA症候群➁(小学生になっても治まらない発熱)
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