2019年の6月に子宮頸がんの検査で異常が見つかり、円錐切除術を受けました。
その時のことを詳しく書いていきます。
目次
子宮頸がんの検査を受けることになったきっかけ
2009年長男妊娠中の検査で、子宮頸部がんの異常が見つかり、精密検査を受けていました。
精密検査の結果は、すぐに治療が必要な状態はないので、半年に1回は検診を受けるようにとのことでした。
ちょっと気になっていたものの、無事出産を終えて、2012年に次男を出産した時の検査でも「問題なし」との結果でした。
その後2人の子育てに追われ、半年に1回受けていた検診が1年に1回になり、さらに間が空いて2年近く検診をサボってしまい…
2019年4月に突然強烈な腰痛に襲われました。
ぎっくり腰だと思って、しばらく安静に過ごしましたが、1週間くらいは痛みが続きました。
そんな時に思い出したのが、以前義母が言っていた「子宮の病気でも腰痛になることがある」という話です。
「あ~、そういえば検診サボってるなぁ…」
この腰痛をきっかけに、婦人科を受診することにしました。
受診した当日のエコー検査などでは異常が見つからず、その他の検査結果は2週間後には郵送で届くとの事でした。
ゴールデンウィークを挟んで結果が届いたころには、腰痛も治まり検査を受けたことも忘れつつありました(笑)
結果は「子宮頸部がん」の検査で異常が認められたため、精密検査を受けて下さいと。
すぐに同じ病院で精密検査を受けて、結果が出るまでの1週間は何だかソワソワ…
妊娠中に1度検査で引っかかっていたにも関わらず、2年間も検診をサボっていたことを後悔しました。
「2年も経っていたら、かなり病気が進行しているかもしれない」という不安でいっぱいでした。
結果を聞く診察室の前では、結果が怖くて怖くて…
と聞いても「???」でしたが、医師からの説明をまとめておきます。
子宮頸がんの種類とステージ
先生からの説明の内容は…
子宮頸がんは「扁平上皮がん」と「腺がん」の組織型に分けられるそうで、多くは扁平上皮がんなんだとか。
扁平上皮がんには「異形成」と呼ばれるがんになる前の状態があります。
扁平上皮がんの病変
・軽度異形成(CIN1)
・中度異形成(CIN2)
・高度異形成(CIN3)
・上皮内がん(CIN3)
・微小浸潤がん
子宮頸がんの治療方法
・手術
・放射線治療
・薬物療法
治療の方針は医師と話し合って決めますが、子宮の病気なので、今後妊娠・出産を控えている人や、考えている人は、治療が子宮に与える影響も考慮して決断が必要ですよね。
当時39歳、小学生の子供2人という状態でしたが、私からは何も言わないままに「手術」で話が進んでいました。
手術にも種類があり、私が医師から提案されたのは、2つの方法ですが、他にもどのような手術があるのかも書いておきます。
子宮頸がんの手術の種類
①円錐切除術(子宮頸部の一部を円錐状に切断)
②単純子宮全摘出術(子宮頸部の周りの組織は取らず子宮のみ切除)
③準広汎子宮全摘出術(子宮と一緒に基靱帯の一部と膣も切除)
④広汎子宮全摘出術(③よりさらに子宮を広く切除)
⑤広汎子宮頸部摘出術(子宮体部と卵巣を残して切除)
⑤の広汎子宮頸部摘出術は、妊娠するための力を残す方法ですが、がんの進行度合いによってこの手術が受けられるかどうか判断されるそうです。
私は①番の円錐切除術を提案され「もう子供も産まないだろうから全部とってもいいんだけどね~」なんて言われました(^^;)
結局「今回は円錐切除術でいきましょう」ということになり、生理の日を避けて、手術日を決めました。
手術に関する説明を受けて、次に病院に行くのは手術当日でした。
手術の時の様子
手術は日帰りで出来るので、まだ子供も小学校低学年で、主人も家事ができるタイプではないので、泊まりじゃなくてよかったです。
円錐切除術の方法
開腹手術ではなく、膣から手術を行うので、30分程度の手術になります。
説明時には30分程度と書いてありましたが、付き添っていた母の話では15分くらいだったそうです。
当日の朝は飲食してはいけなかったので、午後12時からの手術でしたが、空腹のまま病院に向かい、点滴からスタートしました。
手術室までは、自分で歩いて、手術台に座ったところで麻酔が始まりました。
「意識がもうろうとした状態になるので、ある程度は手術の様子が分かるでしょう」と言われていましたが、麻酔が効きやすかったらしく、私は手術後に目が覚めるまで、全く記憶がありません。
目が覚めたのは手術から1時間半くらいたってからで、ベッドの上で寝ていたので、看護師さんが下着も履かせてくれて、ベッドにも運んでくれたんだと思います。
一旦目が覚めたものの、まだもうろうとしているので「もう少し休んでいて下さい」と言われました。
そして、午後3時半ころに、そろそろ一度トイレに行ってみて下さいと言われ、立ち上がって歩くと、あまりの気分の悪さに座り込んでしまいました。
何とかトイレに行って排尿に問題がないことを確認し、ベッドに戻り血圧を測ってもらうと「あれ!?低いね」と…。
もう少し休んでと言われ1時間くらい休んでいたら、看護師さんが来られて、血圧を測ったら上が70位でした。
大きな総合病院だったんですが、私がベッドで休んでいた婦人科を午後5時に閉めなければいけないと、看護師さんたちがザワザワ。
「血圧を上げるために点滴をさらに早めますね」と言われ、ハイスピード点滴を投与されるも、5時になっても血圧は上がりません。
「病室を閉めなければいけないので移動してください」と言われ、車いすで産婦人科の分娩台に移動しました。
もう乗ることはないと思っていた分娩台にこんな形でお世話になるとは…。
担当の看護師さんも変わり、血圧を測ってもらうと上が80位に。
「90ないと帰ってもらえないから、さらにスピードを上げますね」と点滴はさらにハイスピードに。
1時間くらい経った時に、ようやく90に達したので、私はまだ歩く元気もないままですが、帰宅の手続きとなりました。
すごくお忙しい中での対応なので、仕方ないのかもしれませんが、いろいろと不安でした~!
家族に対しての手術前、手術後の説明も一切なく、フラフラなまま帰宅し、気分が悪すぎて、食べられず、なんとか水分はとっても嘔吐してしまう状態で一晩過ごしました。
私の体質の問題も大きいかと思いますが、信頼できる病院、医師を選ぶことはとても大切だと思います。
私が手術を受けた病院も、医師も適切な処置をして下さったんだと思います。
でも、何も分からない私や家族にとっては、不安も大きく、もう少し説明が欲しかったなとも思います。
偶然同じ週に、同い年のいとこが円錐切除術を違う病院で受けたんですが、術後に低血圧にならないように対策も万全で、術後3時間くらいで、電車に乗ってスーパーで買い物をして帰ったと言っていました。
術後の体調は、個人差も大きいかと思います。
円錐切除術の費用
・日帰り手術 10,000円~20,000円
相場はこれくらいだそうですが、私は15,000円位でした。
入っていた保険が適応されたので、今回の手術での負担は0円でした。
術後から2年間の様子
円錐切除術を受けた場合、後遺症はほとんど起こらないと言われていますが、手術により頸管が狭くなって月経痛が起こることはあるようです。
私もしばらくは「お腹が痛いかな」「なんかだるいな~」と感じる事はありましたが、そこまできつくはなく、しばらくしたら治まりました。
その後は、まじめに半年に1度検診を受けていますが、今のところ異常は見つかっていません。
早期発見は大切ですよね。
受診したきっかけは、腰痛でしたが、この腰痛は子宮頸がんが原因ではなかったんじゃないかなと思っています。
とは言え、婦人科で検査を受けたことで早期発見につながったので、体の不調があった場合は、いろんな可能性を考えて損はないな~と思いました。
その後は乳がん検診も1年に一度、ちゃんと受けています。
次は、ずっと避けてきた胃カメラの検査も受けなければと思っています~!
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