
私は小学生の頃、何をやってものろまで、これと言った特技もない子供でした。
そんな私に奇跡的にやる気スイッチが入って、そろばんで活躍した話と、子供のやる気スイッチを押す方法を書いていきます。
心理学をベースとした個別指導【坪田塾】
目次
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やる気スイッチが入ったきっかけ
「子供のやる気スイッチはどこにあるんやろう…」と考えている時に、私が小学校の頃、偶然が重なってやる気スイッチが入った時のことを思い出しました。
小学生時代の私は、勉強も運動もパッとせず、何をやっても遅くて、クラスでもいつも列の最後尾になってしまったり、給食を食べるのも遅い、マイペース過ぎる女の子でした。
人と競うのが苦手というか、あまり勝ち負けにはこだわらず、負けても悔しいという気持ちがないと言うか…
そんな性格もあって、小学1年生の時から母に「そろばんを習いなさい」と言われていたのに「まだ嫌だ~」と後回しにしていたら、5年生になってしまいました(笑)
しびれを切らした母に連れていかれて、近所のそろばん教室に通うことになりました。
未就学児から高校生までと、幅広い年代の生徒がいる中で、初級からスタートしたんですが、周りを見渡せば、私より小さい子たちが、はるかに難しいことをしています。
身長だけは、やたらと高かった私を見て「あの人大きいのにめっちゃ簡単なんやってる」とザワザワしているのが聞こえてきました。
同級生の男子には「そんな簡単なんやってるん?」とからかわれ、そろばん教室に通うのを後回しにしてきた自分を恨みました(笑)
とにかく早く同級生たちに追いつかなくてはと焦った私。
通っていた教室は、最低週に3回、それ以上であれば何回行ってもOKというシステムで、教室が開いている時間は何時間いてもOKでした。
5年生の私からすれば、初級の問題は簡単なので、やればやるだけサクサク進みます。
「恥ずかしい」という気持ちから解放されたい一心で、毎日長時間通いました。
その甲斐あって、割と早く6級の検定試験を受けることができました。
この6級の試験も、ターニングポイントとなったんですが、試験結果を聞きに行った日、先生から「6級満点合格賞です。」と盾を頂きました。
そして、先生から「この賞をもらったのは、この教室でA子ちゃんに続く2人目です」と言われました。
A子ちゃんは、私より1つ年下で、そろばんの大きな大会でも優勝するほど、教室でも一目置かれる「そろばん天才少女」でした。
「A子ちゃんと私だけ…」
このエピソードで「私、そろばんの申し子かもしれん」という思い込みが始まりました(笑)
よく考えれば、6級を受けるのは、通常1~3年生位の子がほとんどなので、5年生の私が受ければ、高得点を狙えて当たり前なんですよね。
当時はそんなことには一切気付かず「私にはそろばんの才能があるかもしれない」と思い込んだことが、やる気スイッチに繋がりまいした。
もっと上に行きたくて、ここからも毎日教室に通い、かなりスピーディーに進んでいきました。
ようやく同級生に追いついたころ、先生から「大会に出てみないか」と声をかけてもらいました。
これも特別才能があったからではなく、毎日コツコツ続けていたことで、声をかけて下さったんだと思います。
6年生になる頃には、教室で私がそろばんをはじくのを見て、低学年の子たちが「早~」「すご~」と言ってくれるようになっていました。
こうなるともう楽しくて「もっと上に行きたい」という気持ちが大きくなり、中学生に上がる頃には初段に合格し、大会でも入賞するようになっていました。
「私才能あるあもしれん」っていう勘違いがやる気スイッチに繋がったんだと思います。
例えば、私が1年生から教室に通っていれば、こんなに頑張ろうと思うことはなかったかもしれません。
こういう「勘違い」みたいなことと、その勘違いを否定しない周りの大人たちの対応が、やる気スイッチを入れることになりました。
結果的には、本物の申し子A子ちゃんほどの活躍はできず、大会の帰りは自分の表彰状は1~2枚くらいなので、A子ちゃんの抱えきれないトロフィーや盾を運ぶのを手伝っていました(笑)
それでも、なにも頑張ったことがなかった私にとっては、そろばんを頑張ったことは、一つ誇れることになりました。
やる気スイッチは人それぞれ
私の場合は「勘違い」がやる気スイッチになったんですが、同じタイプの子供も多いんじゃないかな~と思います。
もしあの時に「そんなん5年生やしできて当たり前やん」と言う大人がいれば、やる気を失っていたかもしれません。
でも、性格が違う子であれば、否定されても、悔しくてさらに頑張ろうとする子もいるでしょうし。
ほんとやる気スイッチって、ひとそれぞれですよね。
子育てをしていると、息子たちのやる気スイッチってなかなか見つけられません。
友達のやる気スイッチエピソード
ママ友たちにも、子供のやる気スイッチが入った瞬間のエピソードを聞いてみました。
恋心でスイッチが入ったエピソード
・Aくんは中1の時に、初めて彼女が出来て、その彼女と一緒に難関高校を目指そうと約束をしたそうです。
勉強を本気で頑張りだしたと思ったら、中2になる頃に彼女と別れてしまったそうです。
ママさんは「あ~これでスイッチ切れるな」と思ってたら、なぜかやる気満々だったそうで。
聞いてみると、その彼女は違う人と付き合いだして、新しい彼氏ともその高校に行く約束をしているそうです。
くやしくて、さらに偏差値の高い学校に行ってやると思ったそうで、頑張っているそうです。
恋愛とか失恋は、この年代には影響力が大きいですよね。
私も、長男の勉強スイッチを押したくて「○○高校って男子少ないから、モテるらしいで~」と言ったら「そんな理由でモテてもなぁ」と冷静に返されました。
母は、そんな理由でもモテたいと思っていたよ、君くらいの年の頃には。
先生のファインプレーエピソード
小学3年生の時に、ゲームばかりやって宿題をやらないことが増えたというB君。
ママさんは「宿題やったん?」と聞いても「やったやった」と嘘までつくように。
Bくんは、3年、4年の時の担任の先生にはきつく怒られていたそうです。
5年生になって、50代の男性の先生が担任になり、相変わらず宿題をやらないB君に対して、先生は毎日「明日はやってきてね」と言うだけだったそうです。
すると、ある日「自分の好きなキャラクターを絵にかいて来てください」という宿題が出て、絵が得意なBくんは、好きなゲームのキャラクターを書いて持っていきました。
次の日、先生から「宿題をやってきてくれて嬉しい。」と目を潤ませて声をかけられ、自分が宿題をやらないことで、先生を苦しめていたんだと、心に刺さった様子だったそうです。
その後母子でも話して、宿題だけは頑張ってやるようになったとか。
仲良しのママ友の子供の話なので、聞きながら共に号泣してしまいました(笑)
真剣に向き合ってくれる先生だと、子供の心を動かせるんですよね~。
先生との相性ってすごく大事だと思います。
私も、人生の中で印象に残っている恩師と言えば、そろばんの先生が浮かびます。
良い先生と出会えれば、やる気が出ることって多いと思います。
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子供のやる気スイッチの探し方
子供のやる気スイッチって、押したと思っても、気づけばOFFになっています(笑)
結局、親が押したスイッチではなく、自分が押したスイッチじゃないと持続しないな~と思います。
でも、待っていてもスイッチが入る保証はないので、どうしても急かしてしまいますよね。
やらせることよりも「やろう」という気持ちにさせることが大切なのかなと。
例えば、やらない時に怒るよりも、やった時に褒める方が本人にとっては、やる気が出ますよね~!
私も、長男がテスト前に勉強をするのが当然と思っているので、やらないと「なんでやらないの?」と言ってしまいます。
でも、本人からしたらやっている時に「頑張ってるやん!きっといい結果が出るよ!」と前向きな言葉をかけられた方がやる気出ますよね~
私だって「まだご飯できてないの?」って言われるより「忙しかったのに作ってくれてるん!ありがとう」って言われた方が頑張れます。
結局は、自分の基準で押し付けるよりも、子供の気持を中心にして声をかけるのが効果的だなって思っています。
ダメダメな学生時代を送ってきた私だから、自分のようになって欲しくないと言う気持ちもありながら、子供たちが好きなことばかりしてダラダラと過ごすのが心地よい気持ちもわかります。
子供に何か言う時には主人公はあくまでも私ではなく、子供だと考えるようにしています。
難しいですけどね~、そんなことを言いながら、全然できていないですが、私が魔法にかかってそろばんを頑張れたように、勘違いがスイッチを押してくれることもありますし。
親としては気負わず、見守ることも大切ですね。
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