
長男(12歳)、次男(10歳)2人揃って花粉症です。
2020年から舌下免疫療法をスタートして、1年以上が経ったので、その様子を書いていきます。
目次
舌下免疫療法を始めたきっかけ
長男は2018年の8歳の時に、アレルギー検査をして花粉に陽性反応が出ました。
長男がアレルギー検査で陽性となったのは
・スギ
・ヒノキ
・ハンノキ
・シラカンバ(擬陽性)
・ブタクサ
特にスギの数値が高く、実際に春が近づくと鼻づまり、喉のかゆみなどの症状が出ます。
花粉がきつい時期には点鼻薬やエピナスチンなどで対応しながら過ごしていましたが、年々症状はきつくなっていくので、2020年10月に、小児科の先生からの勧めでスギ花粉の舌下免疫療法をスタートさせることにしました。
そして、次男は学校の眼科検診で3年連続「アレルギー性結膜炎」と言われて、当時8歳の2020年11月にアレルギー検査を受けました。
次男がアレルギー検査で陽性となったのは
・スギ
・ヒノキ
・ハンノキ(擬陽性)
・シラカンバ
・ブタクサ
・ヨモギ(擬陽性)
・イネ科(カモガヤ、ハルガヤなど)
ちなみに、この時に次男は食物アレルギーも発覚しています…
その時の様子はこちらからお願いします。↓
体調を崩しやすいと思っていた次男は米アレルギーでした。
次男が検査を受ける1ヶ月前から、長男が舌下免疫療法をスタートしていたので、次男も始めることにしました。
舌下免疫療法の効果とは?
スギ花粉症の舌下免疫療法に、小児科で処方してもらったのは「シダキュア」という薬です。
ちなみに、たくさんの種類の花粉症がありますが、舌下免疫治療が受けられるのは、スギ、ダニ(ハウスダスト)だけです。
ちなみに、日本人の5人に2人の割合でスギ花粉症の人がいるそうです。
我が家で言えば、私もスギ花粉症なので4人中3人です…
私が子供の頃は、あまり「舌下免疫療法」を知らず、周りで治療を受けている人も見たことがなかったんですが、実は100年以上も前から行われている治療法だそうです。
舌下免疫療法とは
アレルギーの原因となるアレルゲンを含む治療薬を投与する治療法です。
アレルゲンを含む治療薬によって、体を徐々にアレルゲンに慣らし、症状を和らげます。
以前は、注射による「皮下免疫療法」が主流でしたが、最近は「舌下免疫療法」が一般的になってきたので、自宅で治療が受けられるようになりした。
ちなみに、この「舌下免疫療法」でどのような効果が期待できるのかと言うと…
◎目のかゆみ、充血などの症状を改善する
◎アレルギー症状による生活の質の悪化を防ぐ
◎アレルギー治療薬の服用を減らせる
スギ花粉症の症状は、鼻水やくしゃみ、目の症状などが出るので、思考力が低下したり、睡眠の質を下げるなど、生活の質を悪化させる原因となります。
子どもたちも、症状がきつい時には「もー!目が痒いー!」とイライラしながら宿題をして、とてつもない雑な字を書いていることもよくありました。
次男の場合は、サッカーもやっているので、プレー中に目をこすっていることもありました。
舌下免疫療法の治療は、長期間に渡ります。
舌下免疫療法
【服用期間】
・1日に1回の服用を3年以上続けることが推奨されています。
【服用方法】
・薬を舌の下に入れ、決まった時間おいて飲み込みます。
※その後5分間はうがいや飲食ができません。
我が家の場合、治療を受けるのが小学生の子供なので、デメリットに関しても気になるところでした。
舌下免疫療法のメリット・デメリット
子供にスギ花粉の舌下免疫療法を受けさせることを決める時に、メリットとデメリットについてもよく考えました。
はじめに、メリットは…
子供に舌下免疫療法を受けさせるメリット
・アレルギー薬の服用を減らせる
・花粉症の症状を改善できる
・頻繁に通院しなくても治療できる
・乳幼児医療の助成が受けられる
長い目で見て、舌下免疫療法を終えれば、アレルギー薬の服用も減るだろうし、花粉症の辛い症状が軽減されるのが何よりも魅力でした。
最初の1ヶ月間に2回ほど通院した後は、1ヶ月に1回処方してもら薬を、私が受け取りに行くだけでOKなのもメリットだと思いました。
乳幼児医療の助成が受けられる期間に治療を終えられるので、経済的にも助かります。
反対に、デメリットだと思ったのは…
子供に舌下免疫療法を受けさせるデメリット
・副作用の心配がある
・服用のルールを守れるか心配
・3年以上続けられるのか心配
・本当に効果があるのか心配
やっぱり一番気になったのは、副作用でした。
私自身がアレルギー体質なこともあり「アレルゲンを体に入れるのって絶対しんどいやん」と思ってましたし、長い目で見ても何か体に悪影響はないのかとも心配でした。
舌下免疫療法の副作用
・口の中の不快感
・喉の不快感
・耳のかゆみ
※稀に呼吸器症状や蕁麻疹などの重い副作用(アナフィラキシーショック)が出ることもあります。
実際に、子供達は服用開始後しばらく、喉や耳が痒いと言って抗アレルギー薬を併用していました。
長期間続けることや、本当に効果があるのかは、やってみなければ分からないと思いますが、私が一番心配だったのは、服用のルールが子供にとって負担にならないかということでした。
詳しく説明すると…
シダキュア服用時の注意点
◎服用後5分は飲食ができない
◎服用前後2時間は運動ができない
◎服用前後2時間は入浴を避ける
服用前前後2時間運動や入浴ができないとなると、子供の場合は寝る前しか服用のタイミングがない!!
幸い、我が家では子供たちは、2人とも20時までにはお風呂に入るので、寝る前なら何とかクリアできます。
服用間もない頃は、寝てから何か副作用が出ないかな~と心配しながらしばらく見守っていました(笑)
服用開始後のスケジュール
【10月17日 シダキュア2000を1週間服用】
・最初の1週間はシダキュア2000からスタートしました。初めての服用は病院で行い、服用後30分は院内で待機しました。
【10月24日 シダキュア5000を1週間服用】
・こちらも同じく、最初は院内で服用し30分間待機しました。
※1週間服用して、特に問題なかったので、ここからは1カ月単位で処方してもらっています。
ちなみに、シダキュアはこんな感じです。
カサつく私の手でも引っ付いてしまうくらい、ちょっとした水分でもすぐに溶けてしまいます。
舌下免疫療法を続けて1年後の様子
シダキュアの服用を始めて、1年が過ぎました。
ちなみに、治療を始めて半年がたつか経たないかという頃に、スギ花粉の時期を迎えましたが、この時は効果はほとんど感じられませんでした。
そして、1年以上が経ったこの春、長男は明らかに症状が改善しています。
去年は、普段から鼻づまり改善のため、漢方の「小青竜湯エキス錠」を服用し、花粉の時期は抗アレルギー剤と点鼻薬を処方してもらっていましたが、今年はまだ漢方だけで症状は特に出ていません。
次男は、外に出る機会も多いので鼻づまりや目の充血の症状は出ています。
長男に比べると、劇的な変化はまだ感じられませんが、ヒノキなど他の花粉でアレルギーが出ている可能性もあるので、そこは何とも言えません。
舌下免疫療法を始めて1年が経ち、長男に関しては効果が感じられますが、次男はまだ分かりません。
また、来年も春が来たら、その時の様子を書いていきます。
良かったらこちらも見て下さい。↓
次男のPFAPA症候群(自己免疫疾患)①
次男のPFAPA症候群➁(小学生になっても治まらない発熱)
次男のPFAPA症候群③(いよいよ大学病院で検査へ)
次男のPFAPA症候群④(治療開始後から1年間)
次男のPFAPA症候群⑤(治療開始1年後から現在まで)
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