更年期を迎える40代以降の女性にとって、ダイエットは単なる体型管理ではなく“体と心の両方”と向き合う繊細なプロセスです。
ホルモンバランスの乱れ、体力の低下、そして気分の浮き沈み
──どれも日常を左右するほどのインパクトを持ち、「ダイエットどころじゃない」と感じてしまう日もあるでしょう。
でも、その中でも「変わりたい」「自分を大切にしたい」と思う気持ちは、確かに心の中にあるはずです。
更年期の揺らぎに優しく寄り添いながら、無理なくダイエットを“続けていく”ためのモチベーション維持の工夫をご紹介します。
ダイエットが続かない方へ/人生を変えるマンツーマントレーニング
更年期にダイエットが続かない理由とは?
更年期には、体だけでなく気持ちの状態も大きく揺らぎます。
そのため、どれだけやる気があっても、続けることが難しく感じるのは自然なことです。
・気分の波が激しく、やる気が出ない
・体調が安定せず、運動や食事管理が億劫になる
・睡眠の質が下がり、疲れが抜けずに何もしたくない
・頑張っても体重が減らず、モチベーションが落ちる
・“ちゃんとやらなきゃ”という完璧主義がプレッシャーに
こうした状況では、従来の「気合で乗り切る」方法では逆効果になることもあります。
今こそ“自分をいたわる”視点が求められます。
「続けるための考え方」を変えてみる
更年期ダイエットでは、「痩せるために頑張る」から「整えるために向き合う」へと、考え方を切り替えることが効果的です。
【“結果”より“習慣”を大事にする】
・今日は何かできた?ではなく“やろうと思ったことを思い出せた”だけでも一歩前進です。
【“1日1分”でもOKのマイルールを作る】
・ストレッチ1分、白湯を飲むだけでも“継続している自分”を感じられます。
【数字ではなく“体の感覚”を重視する】
・スカートが楽に履けた、疲れにくくなった…そうした“小さな変化”に目を向けましょう。
【“できない日”を前提にする】
・何もしない日があってもいい。それは“調整期間”として、次の一歩を踏み出す準備です。
気分の波に合わせた“やさしい習慣”の例
更年期の気分や体調は、毎日同じとは限りません。
だからこそ、その日その時の自分に合った「柔軟な選択肢」があると、続けやすさが大きく変わります。
【イライラや不安が強い日は】
・無理に運動するより、アロマを焚く・音楽を聴く・ゆっくりお風呂に入るなど、心をほぐす時間を。
【やる気が出ない日は】
・「今日は白湯だけ」「寝る前に肩回しだけ」でOKとする。
【体調が安定している日は】
・ストレッチやウォーキングを少し長めにやってみる。
【食べすぎてしまった日は】
・罪悪感より「美味しかった」で完結し、翌日リセットすれば大丈夫。
【落ち込んだ日は】
・お気に入りの服を着る、おいしいハーブティーを飲むなど“気分を整える行動”を優先。
モチベーションを助けてくれる小さな工夫
更年期のダイエットにおいては“自分との小さな約束”を守ることが、何よりのモチベーションになります。
カレンダーに“できた日”をマークする:見える化することで、続けている自分に気づけます。
【3行だけの気持ち日記をつける】
・体調・気分・できたことを簡単に記録するだけでも、自己理解が深まります。
【小さな変化を写真で記録】
・毎週、横からの姿を撮っておくと、「見た目」の変化に励まされることも。
【SNSやブログで仲間とゆるくつながる】
・コメントするだけでも「自分ひとりじゃない」と実感できます。
更年期のダイエットは、ただ体重を減らすことではなく“揺らぐ自分に優しく寄り添いながら、自分を整えていく過程”です。
やる気が続かなくても、体が重くても、気分が沈んでも、それはすべて「変化の途中にある証」。
頑張ることより、「できたことを見つけてあげる」ことを意識するだけで、続ける力はぐっと増していきます。
今日も自分を否定せず、「一歩でも前に進めた自分」を認めてあげてください。
その積み重ねこそが、更年期を乗り越える“やさしくてしなやかなダイエット習慣”につながります。