【海外留学したい次男】異文化交流で得た大切なもの♪

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エピソード

まだ小さなころから外国人のサッカー選手が好きで、外国語に憧れて「海外に住みたい」と言っていた次男(小5)。

その頃は、まだまだ先の話で、私も夫も海外留学経験はなく、適当に「いーやん!行き行き~」と言っていました。

全く現実的ではなかったんですが、ある外国人家族との出会いで、私たち家族の考え方がコロっと変わりました。


突然小学校に転校してきたブラジル人の男の子

次男が小学2年生の時、両親の仕事の都合で、ブラジルからやって来たミゲル(1年生)が転校してきました。

全校集会で紹介され、両親ともにブラジル人で、ミゲルもポルトガル語しか話せませんでした。

学年が一つ上の次男は、ミゲルの姿を見て「カッコイイ!ネイマールみたい!」と思ったそうです。

その日、興奮気味に帰ってきた次男は、私にミゲルのことを話して「今からミゲルを誘いに行ってくる!」と言います。

「家知ってるの?」

「みんなに聞いたら○○が知ってて教えてもらった!」

と言います。

普段、とても人見知りで恥ずかしがり屋な次男が、言葉の通じない外国人家族の家を訪ねて、誘うことはできるんだろうか…。

文化も違うし、いろいろ心配でしたが、たぶん行けないだろうと思って、放っておきました。笑

1時間くらいすると、ルンルン気分で次男が帰って来たんですが、その手には食べかけのブラジルのチーズパン「ポンデケージョ」が(^^;)

「それどうしたん?」

「ミゲルのお母さんがくれた♪」と。

自宅に押し掛けたら、ミゲルが公園に出てきてくれて、お母さんがポンデケージョを持ってきてくれたそうです。

「すごい楽しかった~」と喜んでいる次男。

そんな勇気があったんだと驚く私。

それから毎日のようにミゲルを誘いに行く次男、遊べる日もあれば、インターホン越しに「NO」と言われることもあったようです。

実はすごく迷惑をしているのか、まったく気にしていないのか、私もまったく分からないまま、ある日ママと弟と買い物に行く途中のミゲルに出会いました。

ここでやっと私も挨拶を出来たんですが、とても若くて綺麗で明るい雰囲気のママさんでした。

実際に私より10歳ほど年下でした。

グーグルの翻訳機能を使って、何とか会話をして、私も勇気を出して「家に遊びに来ない?」と誘ってみました。

そこから家族ぐるみの交流が始まったのですが、口下手でいつも周りの反応が気になってしまう次男は、言葉が通じないミゲルとの交流がすごく楽しそうでした。

2人の会話は、日本語でもなくポルトガル語でもなく、ごくごく簡単な英語でした。

異文化交流に興味がなかった私の心に動きが…

40年も生きている中で「広い世界を見た方がいい」「海外に行くと価値観が変わる」という話はよく聞きました。

しかし、私のような小心者は、一生海外に住むことはないだろうから、特に異文化交流は必要ないと考えていました。

そんな私が、ミゲルの家族に出会い、ブラジルの話を聞いたり、日本の文化を伝えるのがすごく楽しく感じました。

細かいことは気にせず、いつも明るい姿を見て「私って普段くだらないことで落ち込んでるよな~」と、少しずつ大らかな気持ちになっていくような感覚でした。

例えば、ミゲルのママが、日本に来て花粉症になったんですが、体調が悪い時には「もう大変よ~!しんどいわ~!」(ポルトガル語なので本当はなんて言っているのか分かりません笑)みたいに、その時の気持ちを素直に表現します。

日本人は、少し体調が悪くても職場の人や友達に心配かけないように、少し無理をしていても「大丈夫!」と平気なふりをしてしまいがちじゃないですか?

何と表現すればいいのか分からないけど「自分のこともすごく大事にしているから、周りの人にも愛情を与えられる」みたいな空気を感じていました。

私は、自分を大切にするのが苦手です。

「私が我慢すれば丸く収まる」と考えてしまいます。

そんな私は、周りのことも幸せにできていないのではないかと思うようになりました。

自分を愛してあげなければいけないですね。

子育てで学ぶこともたくさんありました

子育てに関しても、すごく考えさせられることが多かったです。

礼儀よく誠実に育つように教育する、日本の子育て文化もとても大切だと思います。

しかし、ブラジル人のミゲル家族の子供との関わり方で、ハッとさせられるエピソードも多くありました。

特に印象に残っているエピソードを2つ書きます。

子供が危険な遊びをした時

ある日、みんなで近くの広場で遊んでいた時、ミゲルが乗っていた自転車が、2歳位の女の子にぶつかりそうになったところで、ギリギリかわしました。

その時、ミゲルのママは「ミゲル、ナ~イス」と言って笑顔でハイタッチをしました。

それを見た時は、びっくりしました!

なぜなら、我が子が同じ状況になったら、私だったらぶつからなかろうが「危ないやん!ちゃんと回り見て!」ととっさに叱ります。

この場所は、自転車で遊ぶのは認められていて、女の子も突然飛び出してきた状況でしたが、それでも確実に人に怪我をさせないように、我が子に強めに注意してしまうと思います。

つまり…

ミゲルの母は「ミゲルは危ない場面で女の子を救った」という感覚が強かったんだと思います。

私だったら「たまたまぶつからなかっただけで、もしぶつかったらえらいことやで~、危ないことしたらあかんで~」という感覚です。

「もしも」のことで、子供にきつく注意してしまいます。

もちろん、人に怪我をさせるような危険なことはしてはいけないと指導することは大切ですが、私は普段から「もしも」が起こらないように子供に注意していることが多いんだなと実感しました。

日本で生きていくためには、必要な教育なのかもしれませんが、子供にとっては窮屈な教え方なんだろうなと思いました。

「小さな子供に怪我をさせてはいけない」というよりは「小さな子供の安全を守ってあげようね」という感じですかね。

子供に怪我をさせた時

ミゲルが1人で我が家に遊びに来ていた時、次男と2人でグローブをつけてボクシングごっこをしていました。

どちらも特別強くパンチをしていたわけではありませんが、たまたまミゲルのパンチが次男の鼻にあたり、鼻血が出てしまいました。

見ていた私からしても、ミゲルが悪いわけではなく、たまたまこうなったという怪我でしたが、言葉の通じない日本人家族の家で、自分のせいで友達が鼻血を出しているという状況に、ミゲルは目を潤ませながら震える声で「ダイジョウブ?ごめんなさい…」と何度も言います。

この時、、本当に心からの「ごめんなさい」と、純粋な涙に、鼻血を流す我が子よりも「ミゲル、ダイジョウブヨ!シンパイシナイデ!」と、ミゲルのフォローに必死な私でした(笑)

その後、ミゲルのママが迎えに来た時、ミゲルはすぐに「自分のパンチで鼻血が出た」と報告していました。

我が子だったら、私に怒られるのが怖くて、そんなにすぐに私に言えなかったんじゃないかなと思っています。

ミゲルは「不安な思いをすぐにママに知らせたい」という様子でした。

すごい信頼関係だな~と感心させられました。

さらに、ミゲルからの報告を聞いたママは、私に鼻を指さしながら「ダイジョウブ?」と聞きました。

私が「ダイジョウブ」と答えると、彼女はミゲルの目を見て「ダイジョウブ」と優しく言いました。

ミゲルのママが私や次男に謝ることはありません。

ここで私が思ったのは…「そうやんな!それでいいやんな!」でした。

どういうことかと言うと…

私がミゲルのママの立場だったら、相手の親が「大丈夫」と言っても…

相手の子供に対して「え~!大丈夫やった?ごめんな~、痛かったやろ~、ホンマごめんやで~」

相手の親に対して「ほんまにごめんな~!も~ほんまかなんわ~!○○君大丈夫かな?またなんかあったら言ってな~、ごめんやで~」

我が子に対して「ほんま気をつけてや~、○○君痛かったんやで、かわいそうに。ちゃんと怪我しないように遊ばなあかんで~」

と、みんなに対して謝罪のオンパレードになってしまいます。



でもミゲルのママの対応を見て、大きなケガもなく、子供同士がすでにわだかまりなく和解しているのに、母親が相手の母親に謝る必要はないのかもしれないと思いました。

ぶっちゃけ、この謝罪オンパレードは、100%誠意ではありません。(私の場合)

こうして大げさすぎるほど謝って「相手に許してもらおう」「ことを小さく押さえよう」「後から対応が悪かったと言われないように、しっかり謝っておこう」みたいな下心混じっています。(私の場合)

ミゲルの純粋すぎる「ゴメンナサイ」を聞いて、自分自身の謝罪の薄っぺらさを思い知りました。

でも、こうやって相手が文化の違う外国人だからこそ、そういう考えにたどり着きましたが、相手が日本人だった場合、親が全く謝罪しなかったら違和感を感じていたかもしれません。

親が謝罪するのも、決して悪いことではないけれど、形だけの「ゴメンナサイ」は使いたくないなと思うようになりました。

ミゲルは自分のママに対して、正直に「自分が悪かった」と伝えた様子でしたが、我が子の場合、怒られるのが嫌だから「○○だってやってきたし」「あっちが先にやったし」みたいな言い訳をしていたんじゃないかなと思います。(疑ってごめん)

兄弟げんかでもそうです。

自分が怒られたら、全責任を負わず、少しでも相手を責めます。(笑)

謝ると言うのは、自分を守るパフォーマンスではないということを改めて気づかされたエピソードでした。

「ちゃんとごめんって言いなさい」と指導する時に「言わなきゃ許してもらえないよ」「謝らなきゃもう遊んでもらえないよ」って言ってしまうパパやママも少なくないんじゃないかなと思うます。

謝る意味については「相手を思いやる気持ち」「心からの反省」みたいなことが大切だと伝えなければいけないと思い知らされました。

サッカー留学を目指す次男

ミゲル家族は、仕事の都合で、先日タイに旅立ちました。

いや~、すごく寂しい!次男もとても寂しそうです。

しかしながら、次男の海外に住みたいという夢は変わりません。

私も家族みんな、広い世界を見てみたいと思うようになりました。

母は、パートでコツコツ資金をためるしかありません(笑)

目標としては、高校で1年間留学できる学校に進学することです。

本人はもっと早く行きたいみたいですが…

とりあえず英語を頑張らなくては!


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体調を崩しやすいと思っていた次男は米アレルギーでした。

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