次男の色覚異常・気付いたきっかけや日常生活のこと

幼い兄弟

PFAPA症候群や、米アレルギーなど、いろいろある次男くんですが、小学1年生の時に「色覚異常」があることが発覚しました。

今回は子供の色覚異常について書いていきたいと思います。


色覚異常とは?

「色覚異常」とは、ひとの色覚が、正常な色覚ではないことを示す診断名なんだそうです。

「色盲(しきもう)」と言われることもありますよね。

2017年には、色の見え方も人それぞれということで、日本遺伝学会が「色覚多様性」という概念を提唱しています。

色覚異常には、先天性と後天性があり先天性色覚異常として生まれてくる割合は男性で5%、女性で0.2%なんだそうです。

5%ということは、20人に1人なので、1クラスに1人いるかいないかという感じですかね。

また、色覚異常にも分類があり、見えづらい色も様々です。

次男の色覚異常が発覚したきっかけ

次男の色覚異常が発覚したきっかけは、学校の色覚検査でした。

それまでに「この子は色間違いをするな~」と感じたことは、ほとんどありませんでした。

学校から持ち帰って来た「病院で検査を受けて下さい」と書かれたプリントを見て「そういえば私の父も色覚異常があると言っていたような…」と思い出しました。

それまですっかり忘れていて、父から聞いたわけではありませんが、母と話している時に「お父さんは緑と赤が見えにくいから信号は場所で覚えてはるねん」と聞いた記憶がありました。

すぐに調べてみると、先天性色覚異常は遺伝性で、男の子の場合、母親から色覚に関する染色体を受け継ぐので、母親の影響を受けると知って「あ~、次男は色覚異常なのだろう」と思いました。

それまでの生活を思い返して、色覚に異常を感じたことと言えば、2~3回色を間違えたことがあることを思い出しました。

とは言っても、幼稚園の時に絵をかきながら「ここは赤にしよ~」と言って、違う色の色鉛筆を使ったりしていて、この時はただの言い間違いくらいにしか思っていませんでした。

この子は一体どんな色で見えているんだろう、できるだけ鮮やかな世界が見えていればいいなと思いました。

色覚異常の検査

大事な検査なので、少し家から離れた評判の良い眼科で調べてもらうことにしました。

検査はまず「石原色覚検査表」を使った検査からでした。

学校の検査で使われる鮮やかな色の中に、数字がかかれているアレです。

後ろで見ていましたが、私は見えるけど、次男は「見えない」と答えたのが4~5回ありました。

そしてもう一つ15色のくすんだ色のパネルを並び替える検査もしてもらいました。

一番最初の色が置かれていて、その色に近いと思う色を順番に並べていく検査でしたが、この検査でも私から見ると「え?次その色いく?」と感じる部分があり、私と違う見え方をしていることは明らかでした。


検査の結果

検査の結果、やはり次男は色覚異常があると診断されました。

当時まだ小学1年生で、検査が難しかったり、よく意味が分からないこともある年齢なので、正確な診断とは言い切れないため、高学年になる頃に、気になるようならもう一度検査をしてもいいですよと言われました。

次男は、緑に敏感な視細胞の機能に異常がある2型3色覚だろうと言われました。

おそらく、緑の中に赤が混じると見えづらいとのことでした。

たくさんの葉っぱの中に赤い花が咲いていると、その花が見えなくなるというような感じだそうです。

眼科に、色覚異常のある人の色の見え方を書いた表があり、次男の見ている色の世界はこんな感じなのか~と少し複雑な気持ちになりました。

だけど、色鮮やかな世界の方がいいと決めつけるのは良くないなと、本人にしか見えない色の世界を本人が楽しんでいるならそれでOK!と考えるようにしました。

色覚異常があるからと言って、特に治療をすることはありませんが、色の見え方に特徴があるということは、日常生活で気をつけなければいけないことはたくさんあるので、そこはしっかり対応しておかなければいけないなと思いました。

日常生活で困ること

眼科の先生が例に出された「色覚異常」で困ること

・色を使う職業に就きにくい
・薄い色の違いが見えにくい
・食品が傷んでいるのが分からない

例えば、美容師さんの様にお客様にオーダーされた色で髪をカラーするとなると、その色の微妙な違いが分かりにくく、苦労することになるというように、色を使う仕事に就くのは難しくなってきます。

でも先生は「なれない訳じゃなく、なろうと思ったら人の何倍も努力が必要ってことよ」とおっしゃっていました。

あとは、実際に色覚異常の人が困ることとして…

・薄いピンクのワイシャツが白に見えて、お葬式に着ていってしまった
・濃いグレーと黒の違いが分からず、左右違う靴下を履く

ということもあるそうです。

色が分かりにくいシャツには印をつけておくなど、間違えない工夫も必要だそうです。

食材に関しても同じで「あれ?この肉の色おかしくない?」という微妙な色の変化が分かりづらい人も多いので、例えばにおいなど、色ではないことで判断する方法も知っておくと安心です。

検査が終わって、私が一番気になったのが「信号の色が見えているのか?」でした。

次男に聞いてみると「見えてるよ~。だけど、絵の方が分かりやすいから、歩いてる絵と止まっている絵で見てるよ。」と言いました。

私の感覚では赤と緑の色の方が区別しやすいと感じますが、絵の方が見えやすいということは、色は少し見えにくいのかどうなのか…

あとは、家にある空気清浄機についているセンサーで、空気がきれいなら緑色に光って、汚れていたら赤に光る部分があります。

ときどき赤と緑が半々になる時があって、次男に「今何色?」と聞いたら「赤」とか「緑」と答えて「両方」と答えることはありません。

次男の場合、日常生活で困ることはそれほどありません。

サッカーをやっているので「芝生の上に赤いボールは見えるの?」と聞いたら見えると言っていました。

あと、学校の先生に色覚の件を話した時に聞いた話では、最近は学校で使うチョークも色覚対応のものだとおっしゃっていました。

そういえば、ミートソースを食べた後、鏡を見て口を拭いてもまだうっすらついていることがよくあります。

本人は、キレイに取れているように見えているのかもしれないですね~。

今は生活の中でも親がサポートしていることが多いですが、色を間違えて困ることに関しては、自分でも分かるように一緒に考えていかなければいけないな~と思っています。



次男のPFAPA症候群(自己免疫疾患)①
次男のPFAPA症候群➁(小学生になっても治まらない発熱)
次男のPFAPA症候群③(いよいよ大学病院で検査へ)
次男のPFAPA症候群④(治療開始後から1年間)
次男のPFAPA症候群⑤(治療開始1年後から現在まで)
PFAPA症候群の次男、新型コロナウィルスに感染する
次男のPFAPA症候群⑥治療開始から2年半が経ちました。